伊勢山上歩行訓練
                  2006/6/11

宮地さん、鈴木さんと、「夏に槍から穂高まで縦走しよう」と話し合って、
鈴木さんがその計画立案を内炭さんにお願いしているのだが、
岩場が多く、細い尾根の危険な箇所が多いので、
転落事故があっては・・・また3−4日の長丁場になることから
体力的にも事故が起きやすいから、と我々の実力ではご心配からであろう、
「岳沢〜前穂高〜奥穂高〜涸沢のコースを一度歩いてから挑戦してはどうか」
との内炭さんのご提案である。
それにしても、内炭さんから、
「まず、岩場を歩く事前訓練が必要だ」と、今回の歩行訓練となったのである。
当初、訓練場所として、六甲のロッククライミングゲレンデを利用しての訓練が
考えられていたが、三重県の伊勢山上の行場が、鎖・はじご等も設置されており、
槍・穂高の岩場事前訓練に適している、というのである。

7.30分に近鉄橿原神宮前から内炭さんの車で出発する。
内炭夫妻、宮地さん、鈴木さん、矢田さん、奥村さんと総勢7名である。
今回の訓練には、昨年の6月に熊野奥駈けでご一緒した矢田さんと奥村さんがご一緒である。
一年ぶりの再会である。

まず、今日歩いたコースをお示ししましょう。

9.45分 飯福田寺(いふたじ)の仁王門の駐車場に到着。
橿原神宮を出発の時には、ポツンポツンと雨は降り始める。
今は本降りである。それほど大降りではないが・・・
雨降りのほうが、岩場歩行訓練にはかえって条件がいいのではないか、と思われるので、
今日の雨はさほど苦にならない。

雨具を着用する。
 
飯福田寺境内の休憩所で、教えてもらって安全帯(シートベントといわれたかな?)を付ける。
ロープで確保するためのものである。
宮地さんと鈴木さんが支度を調えて、なぜか元気溌剌な笑顔である。

10.20分支度を完了して出発である。
正面のお堂が薬師堂である。

説明板には次のように書かれている。
飯福田の文化財
本寺は、大宝元年(701)、役小角(えんのおづか)の開創と伝えられ、真言宗にぞくする。中世には、伊勢国司北畑家の祈願所として荘厳な伽藍を構えたというが、蒲生氏郷により堂宇は壊され、松阪城の用材に充てられたという。現在の本堂は、享保四年(1719)に再建されている。

伊勢山上
「伊勢山上」と称される飯福田山は、一志高原の北麓に位置する標高三九○メートル余りの山麓丘陵である。山内には、自然風化した巨大な露岩が奇岩、怪石、岩窟の様相を呈し、絶妙の風光美を形成している。そのため、古来、修験道の霊場となり、岩屋本堂を初め鏡掛、蟻の戸渡りなど多くの行場がある。


また別の案内板には、
当山は世に伊勢山上と称し、人皇四十二代文武天皇の御宇役行者御開創の霊場にして拡大な行場を有し古来よろ除災、招福、諸願成就の祈願所として諸侯国司を初め信奉登嶺者極めて多し。併せて神厳崇高なる行場を登嶺遙歴することは精神、肉体二方面の練成涵養の霊場として最適の勝地である。
されど行場に於いては至心慎重に行動し聊かも油断、転落、怪我なきよう充分留意せられたい

と書かれている。
薬師堂に今日の無事をお願いする。左脇にある鳥居が登山口である。
 
行場道には菩薩像がところどころ安置されている。

10.25分 「油こぼし」に着く。

急な岩場だ。
鎖が設置されているが、
「あれ! こんなに急なところ、雨で岩が光ってツルツルだよ!
足場がないよ!上れるの?」と
みんなが見上げている。
「鎖に頼らずに、靴を垂直に・・・」なんて内炭さんの講義がはじまる。

ここでお互いにロープで確保するので、ロープが準備される。
一本の長いロープを3mぐらいごとに八の字結びを作り、各人のカラビナに固定するのだ。
 

ロープで確保しながらの上りである。
 
「油こぼし」を上りきったところに「役行者像」が安置されている。
「お前たち、やっと上ってきたか」と言われているように・・・見えるのである。

ここからがまたツルツルした岩場である。
ここは鎖がないよ(あったのかな?ちょっと不明)
内炭さんが先に上って確保してくれる。
 
この岩場をのぼりきったところが、「岩屋本堂」である。

これが「岩屋本堂」と呼ばれるところである。
大きなくぼみにはお堂が安置されている。
 
お堂の右側は「鐘掛」の表示がある。岩の垂直面には自然にできた岩の突起がある。
ロッククライミングの練習に好都合な岩面に見える。
内炭さんが上り始めた。
 
「岩屋本堂」のそばからまた岩場を上る。
この写真は上に登り切って、後のグループを撮ったものである。
 
11.10分 登り切ったところには、役行者像がまた安置されている。

11.17分 「小天上」に到着。
雨はこの時分には止んでいたと思う。

11.32分 「大天井」に到着。

11.57分 「亀岩」に到着。

12.03分 「鞍掛岩」に到着。
内炭さんがスルスルと上っていったが、
私どもは鎖もなく、危険なため、上らず。
 


「鞍掛岩」を先に回り込んだところに、「不動棚廻り」と表示がある。
こちら側の斜面から「鞍掛岩」に上ることにする。
 
また内炭さんがスルスルと上って、ロープを張って、上れるようにして下さった。
 
下りはテープシュリンゲをロープに巻いて、カラビナに固定し、制御しながら下る。
全員下り終わって、昼食する。
 
昼食終わって、13.05分出発する。
13.07 「小尻返し」に着く。ここからの眺めである。「岩屋本堂」が山腹にくっきりの見える。
 


13.16分 「飛石」に着く。「飛石」の頂上に上るのに、ロープで確保してもらいながら、
「足をどこにおいたらいいの?」なんていいながら、四苦八苦して上っている。
 
 
 
13.27分 「飛石」から「平等岩」への下りの岩場である。 

内炭さんにロープで確保して頂きながら、鎖を掴んで下る。 
 

 
13.42分 岩場を下ったところが「平等岩」である。
 
13.45分 「元居ヶ原」に着く。

13.52分 この石段を下れば、「薬師堂」である。

13.54分 「薬師堂」に着いて、記念写真をパチリ!
今日の岩場歩行訓練は無事終了である。ご苦労さ〜ん!



        ― おわり ―