生石(おいし)高原(870m)を歩く
                      2005/10/19

今回は、「山歩き」の会の和歌山県にある「生石高原」歩きである。
コースをお示ししましょう。
和歌山県の野上町小川宮八幡神社からスタートし、
大観寺〜笠石〜生石ガ峰〜生石神社を通って、
一周するコースである。
小川宮が標高110mで、生石ガ峰山頂が870.1mであるから、
標高760mほどの登りである。

橿原神宮を7.40分にバスで出発。
新入生2名が参加され、参加者28名で、下期講座の開講である。
内炭講師から、
「これから冬期の山歩きになるので、
アイゼンは6本爪のものを用意すること、
防寒着や保温性のフリーズや、温かい飲み物を用意する。
雪になると滑りやすいので、靴もしっかりしたものを履くこと
・・・自分の身体を守るのは靴である。
ヘッドランプも必ず用意すること」との講義がある。

南阪奈道路を通り、海南東ICで下りて
小川宮バス停に9.37分に到着。
ここに小川宮八幡神社がある。
出発準備し、神社境内で準備体操をして、
7.52分 出発する。

スズメバチの巣が民家の軒下にぶら下がっている。
スズメバチはどこかにお出かけのようで、姿見えず。
この頃、山歩きなどでスズメバチに刺される事故などが
しばしばテレビなどでも報道されている。
注意が必要である。
 
10.27分 「高野長峰霊場第四番札所 寶淋山 大観寺」に到着する。
十一面観音菩薩が本尊として祀られている。

境内には地蔵尊が鎮座し、山並みの眺めがよく、下のほうには山里が望まれる。
大きなイチョウの木が生えている。
 
グループの女性がひとり足の具合が悪いらしく、
アシスタントの上高垣内(うえたかがいと)さんに荷物を担いでもらっての出発である。
上高垣内さんは、10/22から岡山で始まる国体秋期大会の山岳競技に
奈良県の代表として出場する期待の若者である。
種目はクライミング、縦走の部に出場する3人のうちの一人である。
話を聞けば、縦走は17キロの荷物を担いで
蒜山朝鍋鷲ヶ山の7キロ(標高差700〜800m?)のコースを歩く競技だ、という。
タイムは1時間弱で歩く、というのだ。

10.45分 「弘法大師の押し上げ岩」に到着する。
立て札には次のように書かれている。

弘法大師(空海770〜835真言宗の開祖)が若い修行僧の時代に生石山に登ったときに通行の障害になっていたこの岩を押し上げ、そのときの手形がくぼみとして残ったという伝説がある。 野上町教育委員会

大きな岩の下側にくぼみがある。手形らしき形ははっきりわからぬが、
あまりにも大きなくぼみで、「ほんまかいな?」と思わせるくぼみである。
 
道中で眺められる里山の風景である。

カシの大木のある不動辻に着く。
立て札には、
シラカシ 推定樹齢 350年、幹囲 350p、樹高 約28m」と書かれている。

内炭講師が「カシには三種類ある。シラカシ、ウラジロガシ、アラカシである」という。


シラカシの葉を取って、表と裏を比べれば、
裏面は緑白色である。
あまり白くはなく、やや白味がかる程度である。
名前は葉の白さではなく、材が白い事に由来する。
カシ類は材の性質や色にちなむ物が多い、という。
ウラジロガシの名前は葉の裏が白いことに由来する。
アラカシの葉の裏面は粉白色、とのことだ。



12.01分 レストハウスが見えてくる。
駐車場もあり、ここまで車で上がってくることができる。

レストハウスのところから、南西方面の有田市辺りから御坊市方面を
眺め渡した光景である。

生石高原県立自然公園」と書かれた大きな説明版立てられている。
生石ヶ峰(870.1m)のススキの大草原を中心とした高原景観と有田川に造られた二川ダムの人造湖からなる「高原と湖」の公園です。目の前にあるのが笠石で弘法大師が高野山の開山に先立って護摩修業をした所で大師を祀ってあります。南50mに火上げ岩があり、昔は岩上で大火を焚いて雨乞いをした所です。
と書かれている。

レストハウスの前には、「和歌山県朝日・夕陽百選」と書かれた標識がある。
「生石高原」からの朝日、夕陽の眺めは素晴らしいようである。
 
この場所が生石高原の「笠石(かさいし)」と呼ばれるところである。
12.06分である。

資料を見れば、次のように書かれている。

弘法大師空海は高野山を開く7年前、金屋町の興善寺本堂に庵を結んで生石ヶ峯まで修行に通ったといわれ、水の神や不動明王に雨乞の祈祷を行い、干ばつに苦しんでいた農民を救ったという。
高原の中央部に位置する笠石(高さ7m、全周75m)は弘法大師の聖跡とされる場所で、紀伊国続風土記は「空海護摩修行あり地なり」と伝えている。笠石から高野山の地を発見した弘法大師は感動のあまり旅笠を忘れ、その笠が岩に姿を変えたのが笠石だという。


祠があり、此処に弘法大師が祀られているのであろう。
 
笠石からの西方面にある無線中継塔を眺める。

笠石から東方面を眺めれば、護摩檀(ごまだん)山から高野奥の山並みが一望できる。

笠石から「生石ガ峰」の山頂を望む。左の奥が山頂である。

笠石からの北東の高野山方面を望む。

生石高原のシンボル的存在の大岩「笠石」に上って、
弘法大師の聖跡とされる場所で、歓喜のポーズをとる女性たち。
 
僕も、笠石に上って、360度眺望する。





12.53分 笠石で記念写真をパチリ!

生石ガ峰に向かって出発する。
前方に展望台がある。
一面ススキ野が続く。白いススキの穂が風に揺れている光景も素晴らしいものだ。
 
正面の山が「生石ガ峰」の山頂である。
  


山頂への道筋に、可憐な花が咲いている。
 
目の前が山頂である。左の写真は振り返って、笠石と無線中継塔を眺める。
 
13.17分 「生石ガ峰」山頂に到着。
山頂には一等三角点があり、ススキだけに360度視界が開けていて、
展望はすばらしい。
上高垣内さんが盛んに女性陣の記念写真を撮っている。

山頂からの眺望。北から東、南方面と、ほぼ180度近く眺め渡した光景である。

山頂からは一面のススキ野を下る。
下る途中から山頂を振り向いて撮った光景である。


 


この光景を最後に、あとは樹林帯をくだる。
13.53分 「生石神社」に着く。
この神社は「しょうせきじんじゃ」と読む。
生石ヶ峯の語源になったと思われる神社。
山頂から清水町側に500m下った位置にある生石神社は、この高原独特の生石明神信仰の聖地である。
資料によれば、
永祚元年(989年)8月10日の夜、突如この地に大岩(高さ48m、幅15m)が出現し、神が降臨したという。
  
15.42分に小川宮神社に着く。
これで今日の山歩きも無事に終了である。
お疲れさ〜ん!

          ― おわり ―