弥山〜前鬼を歩く
               (2004/9/23〜9/25)


9/23(第一日目)行者還トンネル西口〜弥山〜八経ヶ岳〜楊子ヶ宿跡

7/26〜27日に、相棒「うっちゃん」と、吉野から弥山まで歩いたので、
今回は、弥山から熊野本宮まで歩こう、と出掛ける。
まず、奥駈け道をお示ししましょう。




8月の「山歩き」の会に参加したとき、内炭さんから
「この前、弥山から前鬼まで歩いたら、楊子ヶ宿に新しい小屋が建っていた」と聞く。
楊子ヶ宿小屋に泊まることができれば、後の行程が楽になるな、と思って、
弥山から歩く計画を練り直してみる。

今回、次のような計画にした。
9/23 行者還トンネル西口〜弥山〜八経ヶ岳〜楊子ヶ宿跡(無人山小屋泊まり)
9/24 楊子ヶ宿跡〜仏生ヶ岳〜孔雀岳〜釈迦ヶ岳〜地蔵岳〜証誠無漏岳〜平治ノ宿小屋(無人)泊まり
9/25 平治ノ宿〜転法輪岳〜行仙岳〜笠捨山〜玉置神社(泊まり)
9/26 玉置神社〜五大尊岳〜備崎橋〜熊野本宮(わたらせ温泉泊まり)

一日目に弥山を越えて、楊子ヶ宿小屋まで歩くには、
天川川合より登るより、行者還トンネル西口から登るのが、一番早く、楽だ、と思う。

近鉄下市口駅から天川川合までバスで行き、そこからタクシーで行者還トンネル西口まで行こうと思っていたが、
タクシーの予約電話をしたが、車が一台しかないので、予約は出来ないという。
費用がかかるが、下市口駅からタクシーで行くことに決めて出掛ける。

7.45分に下市口をタクシーで出発し、
行者還トンネル西口に着いたのは、8.50分だった。
料金10,310円である。

駐車場には既に10台ほど車が駐車している。
弥山、八経ヶ岳への日帰りの登山者の車であろう。
今日は祝日(秋分の日)なので、けっこう来ているな、と思う。





タクシーの運転手が、「写真を撮ってあげます」と言われるので、撮って貰った。

タクシーを見送って、登山届けをボックスに入れて、9時に登り始める。













相棒が、前回でギブアップしたので、今回は、単独登山である。
空を見上げれば、雲の中から、ちょびっと青空が覗いている。

登り始めると、橋が架かっている。
その形が珍しい。標識も凝っている。



ゆっくり、ゆっくり、安全第一に登ろう、と自分に言い聞かせる。
「40分ほど歩いて、5分の休憩」のペースで登ることとする。

9.45分には薄雲に覆われ、青空がまったく見られなくなった。

10.03分 行者還と弥山との分岐点に着く。
前回、見覚えのあるところだ。
登り始めて、1時間かかっている。

ここから弥山まで、「2時間」の表示が出てある。
 








うっすらガスが流れたり、すぐに消えたり、雲の中から薄日が差し込んだり、と
しょっちゅう変化している。

10.33分 「弁天の森」に着く。
「標高 1600m」と書かれている。














10.40分
正面が弥山であるが、
山頂近くまでの姿が見えていたのだが、写真と撮ろうと準備している間に、
アッという間に隠れてしまった。











11.00分
聖宝ノ宿跡に着く。
前回は、此処を通った時は、もう薄暗かったので、「聖宝理源大師」のお像はよく見られなかったが、
今日はハッキリお姿が見られる。











聖宝ノ宿跡から次第に急な登りになる。
7分ほど上って、初めて今日、下山の3人パーティに会う。

振り返って見れば、木々のすき間から、山上が岳が望まれる。















ところどころに木製階段が整備されている。

一人、下山して来る女性に会う。
「7.50分に、トンネル西口から登って、また車のところに戻るのだ」と言う。











12時に弥山小屋に着く。
分岐点から、表示通り、2時間で歩いてきたことになる。














頂上には10人ほどの人たちが昼食をしている。

腰を下ろし、昼食をしながら、近くにいた人に声を掛けてみる。
「どこからこられたんですか?」と尋ねたら、
「楊子ヶ宿から歩いて、トンネル西口に、これから下りるのだ」という。
「昨日、テントを持って登って、楊子ヶ宿でテントを張って、犬と一緒に寝た」というのだ。
見れば白い犬を連れている。
こんな山まで犬を連れてきているのに、ビックリする。

水の補給が必要だったので、
「ここから下ったところに、水場がありました?」と聞けば、
「なかった。全然分からない」という。
ガイドブックでは、弥山と八経ヶ岳の途中、「古今宿跡」というあたりに水場があるように書かれてあるのだが・・・

「小屋の主人は、今出掛けて居ない。昼までに戻ってくる、と張り紙が張ってあるが、
まだ戻っていない」と教えてくれる。
弥山小屋で水の補給をしようにも出来ないのだ。
「どこか途中で水がありませんか?」と訊けば、
「楊子ヶ宿の小屋で水がある。小屋から4分下ったところに、チョロチョロと出ている」という。

これは、いい話を聞いた。有り難い。自炊の水を担ぐ必要がなくなった。
小屋までの行動途中の水は確保してあるので、
楊子ヶ宿に行ってから補給しよう。

昼食を終えて、「国見八方睨」に寄ってみたが、まったく視界がない。
ガイドブックには、「北は山上が岳、大普賢岳から一ノ垰、唐傘岩と続く山稜が一望に収まり、東は北上川をへだてて大台ヶ原山の雄大な姿が眺められる」と書かれているのだが・・・・

12.40分 八経ヶ岳に向けて出発する。
八経岳への登る途中で、弥山を振り返って見たら、弥山小屋が見える。
写真を撮ろうとしている間に、ガスって、見えなくなってしまった。















「頂仙岳遙拝」の石碑がある。
晴れていれば、此処から「頂仙岳」が見られるのだろうか?
今日は見られない。












「八経岳へお越しの方はこの扉を開けて通り抜けてください」と書かれている。
周りにシカ除けのネットが張られている。
八経ヶ岳の近くには、国指定天然記念物の「オオヤマレンゲ」があると聞いている。
シカの食害による保全対策であろうか?

オオヤマレンゲは、5〜7月に花が咲いて綺麗だというのだが・・・・僕はまだみたことがない。









13.05分 八経ヶ岳(1914.9m)に着く。
この山は八経、八剣、仏経など多くの呼び名を持っているが、一般には役行者が法華経八巻を納めたという故事から八経ガ岳と呼ぶとする説がとられている」とガイドブックには書かれている。
晴れていれば、素晴らしい展望がひらけて、大台ヶ原、大峯奥駈の諸峰が眺められるというのだが、残念ながら、周りの山々の姿が雲に覆われて見られない。

山頂には、一人休息されていた。
「川合まで車で来て、弥山に登ってきた。これからまた車まで戻る」という。
同じ道を戻るのでなく、「こちらから川合に下りる」と言って、僕がこれから進む方向に歩いて行った。







苔むした道を歩く。雰囲気がなんとも言えない。















13.27分
「弥山・八経ヶ岳方面周遊歩道案内」の標識板のところにくる。
此処が、「明星ヶ岳」であるが、山頂ではない。
道は、山頂を巻いてついているようだ。

先ほどの人は、此処から高崎横手を通って、川合に下りたのだろう。




14.13分
目の前が開けて、これから歩いて行く奥駈の山容が見える。













西の方には、真っ黒な雨雲が浮かんでいる。

15.00
前の方から一人歩いて来る。
「どちらから来られました?」と聞けば、
「持経から。6時に出てきた」という。
今、ちょうど15時だ。
そうすると、此処まで9時間かかっている。
これから弥山までだと、あと2時間ちょっとかかるから、
弥山〜持経ノ宿までは、11時間ちょっとかかることになる。
僕は、7月に弥山〜持経ノ宿まで歩く計画だったが、途中、弥山で下山したので歩けなかったが、僕の足では一日では無理だなあ、と思う。


15.10分 これが「舟ノタワ」の拝所であろう。2分ほど先に進むと、「舟の垰」の標識がある。
舟形の窪みがあるのでこの名がある」とガイドには書かれているのだが、その場所はハッキリ分からなかった。
















15.23分
「七面山」の石碑がある。
「七面山」はここからちょっと離れており、此処から七面山を遙拝するのだろう。
山頂は見えない。











15.47分 
今日、泊まる楊子ヶ宿の小屋に到着する。新しい立派な小屋である。
中を覗いて見ると、二人、もう寝袋に入って寝ている。
「今日、一緒に泊まらせてください」と声を掛ける。
荷物を置き、まず、明るいうちに、水の補給が第一だ。
「水場 4分」の表示があり、方向を示している。
この小屋の左手を後ろに行くと、水場までは赤いテープで案内してくれる。

わずかではあるが、水がチョロチョロ流れている。
とにかく補給ができるのだから有り難い。






今日の夕食の準備にかかる。
このコンロや鍋はおよそ40年ほど前に買って使ったものだ。
今度の大峯奥駈で、取り出して用意してきたものだ。
ブタンガスも40年前に買ったのが、2個残っていたので、これで間に合わすつもりである。
これを使い尽くすと、ガスボンベの補給が出来ないので、お払い箱だ。







16.15分 夕食を終わる。

にわか雨に遭わず、幸いだった。

寝ていたお二人が起きたので、
「どちらから?」と聞けば、「愛媛から」だという。
「飯野さん 61歳、斎藤さん 35歳だ」 である。
「9/21に吉野から歩き、その日に小笹ノ宿の小屋に泊まって、
9/22 朝から歩き始め、行者還小屋で泊まった。
予定は弥山小屋に泊まるつもりで予約をしてあったのだが、
5時までに着けそうにないので行者還小屋で泊まった。
水場がなかなか見付からず、やっと見付けた。
9/23 今朝3時半から歩いて、弥山小屋に9時頃着いて、
それから此処に1時過ぎに着いた。
熊野本宮まで歩く予定だ」というのだ。

雨が降り始めてきている。
霧がかかってきた。
風もある。

「明日は3時に出掛けるので、迷惑をかけますが・・・・」と言って、
お二人さんは寝た。

暫くラジオをイヤホーンで聞いていたが、18.50分に寝る。

              ― 9/24(第二日目) 楊子ヶ宿跡〜釈迦が岳〜前鬼を歩く ―