白根三山(北岳〜間の岳〜農鳥岳)縦走
                 2008/9/20〜9/23


昭和39年8月に 甲斐駒ヶ岳〜仙丈岳〜北岳を一人で縦走したことがある。
記録を見れば、次のようである。
8/14 伊那北からバスで戸台〜丹渓荘〜北沢峠(長衛荘泊まり)
8/15 双子〜甲斐駒ヶ岳(2965m)〜駒津〜仙水峠〜北沢峠〜藪沢小屋(泊まり)
8/16 仙丈岳(3032m)〜野呂川越〜三峰〜間の岳(3189m)〜中白根〜北岳小屋泊まり
8/17 北岳(3193m)〜池山〜深沢分岐〜野呂川林道〜国府

その時の苦しかったことや楽しかったことや、山の印象など
今思い出してもまったく残っていないのだ。
機会があれば、北岳にもう一度登りたいな、と思っていたところ、
幸いに、内炭さんの白根三山(北岳〜間の岳〜農鳥岳)縦走の計画を知り、
申し込み参加させて頂いたのである。

今回の計画は次のようであった。

9月20日〔土〕・・・・奈良発〜戸台〜野呂川出合〜両俣小屋(泊)  【歩行約2時間】
9月21日〔日〕・・・・両俣小屋〜中白峰沢の頭〜北岳〜北岳山荘(泊)【歩行約6時間】
9月22日〔月〕・・・・北岳山荘〜間ノ岳〜農鳥岳〜大門沢小屋(泊) 【歩行約8時間】
9月23日〔火〕・・・・大門沢小屋〜奈良田〜奈良へ          【歩行約3時間】


第1日目(9/20)

前日まで、台風12号が接近しており、登山できるのだろうかと、天気予報を見ていたのだが、
幸いにかすめて通り過ぎてくれた。週間予報も雨の予報はなくまずまずの予報であった。

7時 近鉄高の原駅前から貸切バスで出発する。
今日の参加者は、男性 7名、 女性 6名、 ガイドの内炭夫妻 で総勢15名である。
バスの中で、内炭さんから、コース変更について話がある。
台風で予定に野呂川出合〜両俣小屋〜北岳のコースは川の渡渉の箇所があり、
増水で危険が渡れないことも予想されるので
広河原〜白根小池小屋〜肩の背〜北岳に変更するという。

今回のコースをご紹介しましょう


11.53分 南アルプスアルペンバスセンターに到着。
ここで「南アルプス林道バス」に乗り換えて北沢峠に向かう。
12.40頃になると、雨が降り始めてきた。
台風一過、まさか雨になるとは思っていなかったのに・・・・・
  
12.49分 北沢峠に到着する。バスを降りて、テントの中で、雨具を着たりして仕度する。
 
13.05分 広河原行きのバスに再度乗る。
13.34分 広河原に到着する。雨は降り続いている。
13.42分 装備して出発する。
 
すぐ側を流れている野呂川の橋を渉ると、「広河原山荘」がある。
そのわきの登山道を登って、「白根御池小屋」に向かう。
  
けっこう急な登りが続く。
中房から燕岳に登る三大急登よりこちらの方が急なのではないかと思われる。ウラジロモミなどの樹林帯で視界はない。
一箇所景色の開けたところがあったが、雨雲に覆われているが、鳳凰三山であろうか、ちらっと稜線が見えている。
  
16.10分 「白根御池小屋」に到着。
南アルプス市が平成18年6月に建てた真新しい小屋である。
小屋の側には名前の通り、「白根御池」があった。
標高 2,230mである。
  
6時に夕食。
長い夜を羽毛布団でぐっすりと、ゆったりと寝ることができた。

第2日目(9/21)

5.30分 に朝食。出立の準備をして、
6.24分 小屋の前で記念写真を撮って、出発する。
晴れている。有り難いな、と思う。

歩き始めてすぐのところの道標には
「肩の小屋 約3時間20分、 北岳 約4時間」と書かれている。
 
小屋から登り始めると、お花もけっこう見られる。
    
6.37分 「あれが鳳凰三山だ」と内炭さんが説明されている。
登ってきた背後に見られる。
左から順に. 地蔵ヶ岳(じぞうがだけ 2764m); 観音ヶ岳(かんのんがだけ 2840m); 薬師ヶ岳(やくしがだけ 2780m)の三つのピークを「鳳凰三山」と呼ばれている。
 
ちょっとだけ雪渓が見られる。上がるにしたがって木の葉も黄色、朱色が多く見られるようになってきた。
  
内炭さんは愛用のカメラでパチリ!
  
8.21分 「小太郎分岐点」に到着。道標には「肩の小屋 約30分、北岳山頂 約1時間20分」書かれている。
次第にガスがかかってきて、50mほど先の人の姿は霞んで見えるくらいになってきた。
   
8.59分 「肩の小屋」に到着。ここで小屋の中に入って、各々飲み物を頼み飲んで休憩する。
霧雨となってきた。
「北岳の肩 標高3000m」の表示板がかかっている。
 
9.54分 「両俣分岐点」に到着。
道標には「両俣小屋(増水時通行不可) 約4時間」と書かれている。
台風が来なければ最初の計画は、こちらの尾根を登ってくる予定だったのだ・・・
 
10.15分 北岳(3193m)山頂に到着した。富士山に次ぐ第2位の高山である。
残念ながら、視界はまったくない・・・・富士山などアルプス連山を眺めて楽しみたかったのに・・・・残念だ!
  
10.35分 記念写真を撮って、北岳小屋に向かう。

「北岳から下りのほうが危険であるので注意するように」と内炭さんの注意を受けておりる。
鎖場もあり、ガレ場が多いので要注意である。
  

   
11.26分 鉦を鳴らして進む。
  
11.31分 「北岳山荘」に到着した。
小屋に入って、担いできた弁当を食べる。
この後、なが〜い、なが〜い、明日までの退屈な時間を過ごさなければならなかった・・・・うんざり!
 
午後になると、雨も次第に激しくなる。
あぁ・・大雨に遭う前に小屋に着いて休むことができたのでよかったぁ、とも思う。
夜中に目を覚ますと屋根に打ち付ける雨の音がする。
激しい降りようだ・・・・今日はこんな大雨の中を歩くことになるのか、と思うともうがっくりする
・・・あぁぁ、神さま仏さま、どうか雨があがりますように!・・・

第3日目(9/22)

5時から朝食。
6.25分 仕度をして外に出た。雨もほとんどあがっている。
ありがたい・・・ほっとする。しかし、素晴らしい周りの景色が見られそうにないのが残念である。
 
近くの山稜もガスがかかっているうっすら姿がわかるぐらいだ。
6.54分 ガスの切れ間に仙丈岳(3033m)の山頂が見える。
  
綺麗な草もみじの中を歩いていけば、「中白根岳」の山頂が見えてくる。
  
7.04分 「中白根岳(3055m)」山頂に到着する。雨もあがっているので、雨具を脱ぐ。
 
中白根岳山頂からの見た「間の岳(3189m)」である。

7.11分 間の岳を背景にして記念写真を撮る。

7.11分 中白根岳山頂からみた北岳?方面の山容である。
 

   

 

  


8.13分 「間の岳(3189m)」に到着する。日本第4位の高山である。
 

  
8.58分 農鳥岳に向かう途中で、振り返って間の岳を望む。
 
9.29分 「農鳥小屋」に到着する。標高2804mである。

農鳥小屋からすぐにまた登りになる。
  




11.15分 「農鳥岳(3026m)」に到着。
  
農鳥岳の山頂で記念写真を撮る。
雨が降り始めた。雨が降る中での昼食となる。弁当もゆっくり食べられず。

11.40分 大門沢小屋に向かって出発する。
10分ほど歩いた岩だらけの坂道で、H嬢が前方横向きに転倒して、顔面を打ってしまった。
後ろ方で歩いていた私も、転んだ瞬間を見ていたが、あっ!と、
しかし、その瞬間に、滑落せずに死につながらぬ状態でよかったな、との思いが私の正直な思いだった。
出血もあり、内炭さんの応急手当を受ける。眼の周りにむくみの出ている・・・痛々しい・・・・
すべってしまったのであろうか、躓きであろうか・・・・
 
大門沢けの分岐点に着く。正面に広河原岳が見えている。
ここから左に曲がって、大門沢小屋に向かって下山する。
  
14.37分 ハシゴ状の架け橋を渡る箇所ある。落ちないように四つんばいになっての渡渉である。
 
15.02分 大門沢小屋に到着した。
 
5時に夕食となる。
毛布2枚で、掛け布団がなく、少し寒い。
またまた長い夜が始まった・・・・・・

第4日目(9/23)

朝起きると晴れている。
5.24分 小屋の前から富士山がくっきり朝焼けの空に浮かんでいた。
「わぁ、富士山が見える!」・・・昨日までの憤懣がこれでやっと慰められる思いである。
 
朝食を終え、6.05分 記念写真を撮って出発する。

小屋から5分ほど下ったところを丸太橋を渡ることになる。
狭くて、雨に濡れており、なかなか渡るのに厄介である。
内炭さんが補助ロープを張って、何とかみんなが無事に渡り終えることができた。
  
行く手にはハシゴ状の丸太橋を渡らなければならないようなところが何箇所かある。
落ちないように細心の注意をしながら、渡り進む。
  
ブナなど樹林帯が多い。すがすがしい山道気持よく進む。
  

  
9.27分 登山道から車道に出る。大門沢小屋の方を振り返れば、山並みが綺麗に見える。
昨日がこんなに晴れてくれたら良かったのに・・・・・と愚痴が出るような思いである。
 
9.58分 迎えのバスに到着した。
 
10.07分 「秘境の霊湯 女帝の湯 奈良田温泉」に着き、温泉に入る。
この温泉が次のように言われている。
第46代孝謙天皇は女帝であった。生来健康にすぐれず、神仏に快癒を祈願されていた。ある時、夢に老翁が現れて「甲斐の国巨摩群早川庄湯島郷に効験あらたかな霊場がある」との神託があった。758年に吉野から奈良田に来て、滞在され入浴され、病を全快したという。
 
ゆっくりと湯に浸かりながら、すがすがしい気持になる。
足の痛みなどもなく無事に歩くことができたことを感謝するとともに
メンバーの方々にお世話になり、楽しい山歩きができたことを感謝申し上げます。

                 ― おわり ―